世界各地でボランティア活動をしている人がいます。とても素晴らしいことだと思います。私も以前やっていました。海外ではありませんが。
ボランティアというと援助をするという感じが強いですが、私の場合は対象は小学生が多く、しかもその大部分は全然困っていない裕福な子ども達でした、、、。
で、"例の事件"の時に、「そんなに人助けがしたいなら、わざわざ海外にいかなくてもいいだろう」と言っていた人がいました。助けが必要な人は目の前にいるということです。理屈はそうでしょう。でも、違うんですねー。ほとんどの人は、その場所じゃないと駄目なのですよ。
「自分探し」という言葉があります。色々な場面で使われますが、自分とは何か、自分は何をすべきか、自分はどこに行くべきか、、、本当の自分を探すということです。
ボランティアとは"自発的に行う"ことですが、何のためにと考えると、そこには「自分探し」に似ているものを感じます。特に、無償やそれに近い状態での活動を行うとそうした色合いが濃くなってきます。活動によって得るものは「喜び」とか「達成感」といったものになりますから。自分の存在意義があるわけです。そして、日常ではなかなか味わえない感動を得ることができると、だんだんと自分のいろいろな部分を削ってまでそうしたものを得ようします。そこが"自分の居場所"になってきます。自分の居場所だとすると、その場所へ行くということになるわけです。
やってみると、この感覚が分かりますよ。
こうしたことは程度の問題で、確かにそうした人がいないと、物事が進んでいかないのも事実ですが、常に物事から距離をとっておくことも大切です。
自分の居場所は、どこかではなく、あなたのいるそこなのですよ。あなたがあなたの中心です。